2020年度前学期大学礼拝の中止について

Date:2020.04.09

                               2020年4月9日

学生・教職員各位

                            キリスト教委員会委員長

                            大学宗教主任 小林昭博

 

2020年度前学期大学礼拝の中止について

 この度の新型コロナウイルスの感染拡大により、不安な毎日をお過ごしのことと思います。2020年4月7日に7都府県に緊急事態宣言が出され、北海道は今回の緊急事態宣言地域から除外されてはいますが、ここにきて再び感染者が増加してきており、予断を許さない状況にあります。

 この間、学生と教職員が知恵を出し合い、大学危機対策本部において様々な対策を講じ、本日(4月9日)大学として新型コロナウイルス対応に関する方針を決定するに至っています。そして、その対応の一環として、2019年度末より学長(大学危機対策本部責任者)、キリスト教委員会ならびに関係各所と大学礼拝の実施の可否について検討を重ねてまいりました。大学礼拝は多いときには黒澤記念講堂に700名以上の学生・教職員が出席し、「3つの密」(密閉空間・密集場所・密接場面)を避けることが困難であり、大学内では最も大きなクラスター(感染者集団)を発生させてしまう危険性があります。このような危険性が避けられないなかで大学礼拝を実施することは、聖書とキリスト教の根幹にある「生への畏敬」(アルベルト・シュヴァイツァー)とは相容れない生命を危険にさらす行為となってしまいます。そこで「生への畏敬」というキリスト教精神に立脚し、2020年度前学期の大学礼拝は中止することにいたします。

 長年続けられてきた大学礼拝を中止することは、「三愛主義」(神を愛し、人を愛し、土を愛する)を建学の精神とする本学としては苦渋の決断ではありますが、日本内外から集まってくる学生・教職員、地域の人々の「生への畏敬」こそが、「人を愛する」(隣人愛)という建学の精神を実践することにもなりますので、何卒ご理解くださいますようお願いいたします。

 なお、今後の対応については下記の通りです。

 

(1)2020年度前学期の大学礼拝は中止する。

(2)2020年度後学期大学礼拝については前学期の授業期間終了時を目処に改めて実施の可否を決定する。

(3)大学礼拝の実施に代わる学生に対するキリスト教教育については、キリスト教委員会において改めて協議して決定する。

以上