2023年度前学期第4回大学礼拝

【大学礼拝動画の配信】

2023年5月9日の大学礼拝動画の配信をします。

視聴にさいしては、以下のリンク（Google Drive）をクリックしてください。

https://drive.google.com/file/d/1fYN8MQNm1dr_hhgaR_UJnqL9qRYMo9Ug/view?usp=sharing

【本日の聖書】

ヨハネによる福音書2章6−12節

【新共同訳聖書】　　

　6そこには、ユダヤ人が清めに用いる石の水がめが六つ置いてあった。いずれも二ないし三メトレテス入りのものである。7イエスが、「水がめに水をいっぱい入れなさい」と言われると、召し使いたちは、かめの縁まで水を満たした。8イエスは、「さあ、それをくんで宴会の世話役のところへ持って行きなさい」と言われた。召し使いたちは運んで行った。9世話役はぶどう酒に変わった水の味見をした。このぶどう酒がどこから来たのか、水をくんだ召し使いたちは知っていたが、世話役は知らなかったので、花婿を呼んで、10言った。「だれでも初めに良いぶどう酒を出し、酔いがまわったころに劣ったものを出すものですが、あなたは良いぶどう酒を今まで取って置かれました。」11イエスは、この最初のしるしをガリラヤのカナで行って、その栄光を現された。それで、弟子たちはイエスを信じた。
12この後、イエスは母、兄弟、弟子たちとカファルナウムに下って行き、そこに幾日か滞在された。

【本日の奨励】

「本質を見分ける視点」

　本日の聖書はカナの婚礼の後半部分であり、イエスが水をワインに変えたという有名な奇跡物語です。6節の「清めに用いる石の水がめ」とは、ユダヤ教で食事のさいに宗教的な清めの習慣である「洗手」に用いるためのものです。「メトレーテース」（μετρητής）はメートルの基になったμέτρον（メトロン［「計測」の意］）から派生した度量であり、1メトレテスは30〜40リットルに相当しますので、大型のキャリーケースほどの大きな水がめです。7−8節は奇跡とは断らずに単に水がめに水を入れて運ぶように促す場面です。9−10節では祝宴の責任者がワインを味見して、上質なワインだと気づき、祝宴の主催者である花婿を誉めています。11節は水をワインに変えたことがイエスの最初の奇跡だと述べ、力ある業としての「奇跡」ではなく、敢えてそれを「徴」と呼び、その奇跡のゆえに弟子たちがイエスを信じたと伝えています。12節はカナの婚礼の物語の結びの報告です。
10節からは酔って味の分からなくなった人に質の悪い酒を出す習慣の存在が想定されますが、ここで問題になっているのは「本質を見分ける視点」です。もうすでに喉元過ぎればとなっているカルト宗教、そして近年の大学でも問題になっているマルチ商法などは、まさに最初は口当たりの良いことを言って人を欺きます。みなさんに大学で身につけて欲しいのは、知識や教養だけではなく、本質を見極める視点と知恵でもあります

礼拝動画の視聴にさいしては、以下のリンク（Google Drive）をクリックしてください。