2022年11月29日のアドヴェント礼拝(リモート礼拝)のお知らせ

Date:2022.11.28

2022年度後学期第10回大学礼拝

【リモート礼拝(礼拝動画の配信)】

 

礼拝動画の視聴にさいしては、以下のリンク(Google Drive)をクリックしてください。

https://drive.google.com/file/d/1WsiJYGq8ovPMpz_iK5HiuXQ9MPvWSglT/view?usp=sharing

 

【本日の聖書】

ヨハネによる福音書1章24−28節

【新共同訳聖書】  

 24遣わされた人たちはファリサイ派に属していた。25彼らがヨハネに尋ねて、「あなたはメシアでも、エリヤでも、またあの預言者でもないのに、なぜ、洗礼を授けるのですか」と言うと、26ヨハネは答えた。「わたしは水で洗礼を授けるが、あなたがたの中には、あなたがたの知らない方がおられる。27その人はわたしの後から来られる方で、わたしはその履物のひもを解く資格もない。」28これは、ヨハネが洗礼を授けていたヨルダン川の向こう側、ベタニアでの出来事であった。

【本日の奨励】

「イエス出現前夜――アドヴェント」

 教会暦では11月27日(日)からアドヴェント(待降節)に入りました。クリスマス前の4週間をアドヴェント、日本語では待降節と呼びますが、クリスマスに備えるための季節を表します。アドヴェントはイエスがこの世に誕生するまさにその前夜の季節です。そして、本日の聖書はイエスが公生涯を始める直前の出来事が記されていますので、まさにアドヴェントに読むにふさわしい聖書の言葉だと言えます。24節はユダヤ教の指導者層から遣わされているのがファリサイ派だと伝えています。ファリサイは「分離する」を意味するヘブライ語のפָּרַשׁ(パーラシュ)に由来しますが、彼らは特に信仰に熱心なユダヤ教の宗派であり、70年のエルサレム神殿破壊後はユダヤ教を担う宗派になったことが知られています。新約聖書では不親切・不寛容な人たちのように登場させられていますが、実際には謹厳実直な人たちだったと想定されます。25節はヨハネがメシアでないにもかかわらず、洗礼を授ける理由を問い質していますが、ヨハネが何をしようとしているのかが理解できなかったようです。26節はメシアがすでに自分たちの間におり、その人はまだ知られていないが、間もなく知られるようになるという期待が語られています。27節はマルコ福音書1章7節とほぼ同じ内容が語られていますが、「履物のひもを解く資格もない」とは下僕として仕えることさえ失礼になるという遜った気持ちの表れです。ここにはメシアであるイエスの偉大さを強調しようとするヨハネ福音書の意図があります。28節は洗礼者ヨハネの活動地がユダヤのヨルダン川の対岸のベタニアという地であったと歴史的情報を伝えています。
本日の聖書の直後の29節でイエスはヨハネのもとを訪れます。ですから、本日の聖書はまさに「イエス出現前夜――アドヴェント」です。クリスマス物語はマタイ福音書とルカ福音書にしか存在しませんので、ヨハネ福音書にとっては、ロゴス讃歌の後に置かれている洗礼者ヨハネの先駆者としての働きこそが、イエスを予示し、メシアを待望するクリスマス前夜のアドヴェントのときだと言えるのではないでしょうか。アドヴェントの第1週には今ここに灯っているように1本のロウソクに火が灯り、1週間ごとにロウソクの明かりが1本ずつ増え、2周目には2本、3周目には3本、そして4本全てのロウソクに火が灯ったときがクリスマスです。残念ながら、今年も新型コロナウイルス感染防止の観点から学生と一緒に手作りのリースを作成して飾ることができませんので、アドヴェントに合わせて既製品のリースを飾っています。また、今年も循環農学類の宮崎早花先生とゼミ生のご協力によって、新作のヒンメリが講堂ロビーに飾られています。戦争が続き、経済や政治の混乱も収まる気配がありませんが、クリスマスの平和を願いつつアドヴェントを過ごしたいと願っています。

 

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