2022年4月19日の大学礼拝(リモート礼拝)のお知らせ

Date:2022.04.18

2022年度前学期第2回大学礼拝

【リモート礼拝(礼拝動画の配信)】

 

礼拝動画の視聴にさいしては、以下のリンク(Google Drive)をクリックしてください。

https://drive.google.com/file/d/1w-kjIo63uxBlTcRxG8BqORdzN0eSV3id/view?usp=sharing

 

【本日の聖書】

フィリピの信徒への手紙3章15−16節

【新共同訳聖書】  

 15だから、わたしたちの中で完全な者はだれでも、このように考えるべきです。しかし、あなたがたに何か別の考えがあるなら、神はそのことをも明らかにしてくださいます。16いずれにせよ、わたしたちは到達したところに基づいて進むべきです。

 

【本日の奨励】

「目標に向かって」

 フィリピ3:15−16は、前回お読みした目標を目指して前に向かってひたすら走ることを勧めるフィリピ3:13−14から続く言葉です。15節前半を新共同訳聖書は「わたしたちの中で完全な者」と訳していますが、正確には「わたしたち完全な者」です。つまり、ある集団で特に優れた選ばれし者を「完全な者」と呼んでいるのではなく、目標を目指す者たち全てを「完全な者」と呼ぶことで、全ての者に対して前に向かって走り続けるように等しく訴えかけているということです。15節後半は一見すると別の考えの存在を認めているようにも思えますが、実際には批判的なレトリックであり、13−14節でパウロが力説するように、全ての者が陸上競技のトラックの途中にいて、目標を目指して前に向かって走り続けていくほかないのが人生だと伝えているのです。16節は原文では正確には「到達したところ、そこに固く留るべきである」と書かれていますが、それだと目標を目指して進むことを止めるかのように受け取られかねませんので、新共同訳の「到達したところに基づいて進むべきです」の方が分かり易いかもしれません。つまり、ここでパウロが伝えようとしているのは、目標の途中である現在の陸上競技のトラックに留まり続け、そこからさらに自分に与えられているそのコースをひたすら前進し続けて目標に到達して欲しいということです。本日の奨励題は「現状から目標へ」としましたが、それは学生のみなさんが本学にいるという現在を大切にして毎日を前に向かって進み、勉強や部活などで思うような成果が出なかったり、躓いたりすることがあっても、独りで抱えずに先生や仲間と助け合い、その現状も未来の目標に到達するために必要な道のりだと信じて歩んで欲しいからです。

 

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