2022年4月12日の大学礼拝(リモート礼拝)のお知らせ
Date:2022.04.11
2022年度前学期第1回大学礼拝
【リモート礼拝(礼拝動画の配信)】
礼拝動画の視聴にさいしては、以下のリンク(
https://drive.google.com/file/d/176apbl0iXx72nOqd-Z33EQ4nKZfPkVBB/view?usp=sharing
【本日の聖書】
フィリピの信徒への手紙3章13−14節
【新共同訳聖書】
13兄弟たち、わたし自身は既に捕らえたとは思っていません。なすべきことはただ一つ、後ろのものを忘れ、前のものに全身を向けつつ、14神がキリスト・イエスによって上へ召して、お与えになる賞を得るために、目標を目指してひたすら走ることです。
【本日の奨励】
「目標に向かって」
2022年度は2021年度に引き続き、パウロが紀元60年代初頭に著したフィリピ書の講解説教を行います。新入生は初めてのことで、慣れないことも多いとは思いますが、宗教改革以来、プロテスタントのキリスト教の礼拝は聖書の言葉を講解することに重きを置いており、またわたし自身の専門が新約聖書学ということもあって、研究、授業、そして礼拝において新約聖書テクストの読解を通して現代社会を読み解くことに主眼を置いてきたということもあり、2022年度前学期はフィリピ書を通して、現代社会の多様な課題や人間の内奥について一緒に考えていきたいと思います。
フィリピ3:13−14は陸上競技の比喩で人生の意味について語っています。13節はパウロが自分自身もまたすでにゴールに到達しているわけではなく、これまで走ってきた過去の栄光も挫折にも囚われることなく、未来に身を向けていきたいとの思いを綴っています。14節はパウロが究極の救いと考える永遠の生命の賞を得るために、この世界で目標を目指してひたすら前に進むと述べています。大学は真理探究の場であり、みなさんも真理探究者です。いかに優れた研究者であっても、究極の真理にすでに到達したは言えませんし、ひたすら目標である真理に向かって研究生活というトラックを走り続けていくほかありません。過去の栄光や挫折に囚われて身動きできなくなったり、過去に引き戻されたりするかもしれませんが、大切なのは「目標」(ギリシャ語σκοπόςスコポス)を目指して前を向いて走り続けることなのです。2022年度の最初の礼拝にあたり、ウクライナの情勢や新型コロナウイルス感染症を覚えつつ、新入生、在学生のみなさんが「目標に向かって」走る姿を支えていきたいとの思いを新たにします。
礼拝動画の視聴にさいしては、以下のリンク(