2021年11月30日の大学礼拝(リモート礼拝)のお知らせ

Date:2021.11.25

2021年度後学期第11回大学礼拝

【リモート礼拝(礼拝動画の配信)】

 

礼拝動画の視聴にさいしては、以下のリンク(Google Drive)をクリックしてください。

https://drive.google.com/file/d/153IIPGsY0ZugJvYsml3oS8JpVpJRKq7C/view?usp=sharing

 

【本日の聖書】

フィリピの信徒への手紙2章25−30

【新共同訳聖書】

 25ところでわたしは、エパフロディトをそちらに帰さねばならないと考えています。彼はわたしの兄弟、協力者、戦友であり、また、あなたがたの使者として、わたしの窮乏のとき奉仕者となってくれましたが、26しきりにあなたがた一同と会いたがっており、自分の病気があなたがたに知られたことを心苦しく思っているからです。27実際、彼はひん死の重病にかかりましたが、神は彼を憐れんでくださいました。彼だけでなく、わたしをも憐れんで、悲しみを重ねずに済むようにしてくださいました。28そういうわけで、大急ぎで彼を送ります。あなたがたは再会を喜ぶでしょうし、わたしも悲しみが和らぐでしょう。29だから、主に結ばれている者として大いに歓迎してください。そして、彼のような人々を敬いなさい。30わたしに奉仕することであなたがたのできない分を果たそうと、彼はキリストの業に命をかけ、死ぬほどの目に遭ったのです。

 

【本日の奨励】

「真に大切にされる人とは」

 今週からアドヴェント(待降節)に入りました。本日はアドヴェント礼拝として、クリスマスの本来の意味を覚えつつ、フィリピ2:25−30から「真に大切にされる人とは」どういう人なのかを一緒に考えてみたいと思います。
25節はパウロがエパフロディトなる人物をフィリピに一度送り返すと伝えています。エパフロディトはフィリピの教会が拘禁状態のパウロのために遣わした人物です(フィリピ4:18参照)。彼はパウロから兄弟、協力者(同労者)、戦友(共闘者)と呼ばれているだけではなく、使者(使徒)や奉仕者(神に仕える者)とも言われており、その重要性が伝わってきます。26節はパウロがエパフロディトをフィリピに一度戻そうと思った理由として、彼が病気になったからだと伝えています。27節によれば、その病状は死の際に至るほど重篤なものでしたが、現在は無事に回復しているようであり、安堵するパウロの様子も目に浮かびます。28節はパウロがエパフロディトをフィリピに急いで一度送り返すことが身も心も疲れ切ったエパフロディトに元気を取り戻させることになるだけでなく、パウロも安心できることであり、それゆえ29節にあるように、フィリピの人たちにエパフロディトを歓迎し、彼を大切にするように伝えています。なぜなら、30節からも分かるように、エパフロディトはパウロのもとでフィリピの人たちの分までも尽力し、まさに命(魂)賭けで拘禁中のパウロを支えてきたからにほかなりません。
本日の聖書箇所でパウロがエパフロディトを大切にするよう勧めているのは、彼がローマにまで赴き、拘禁中のパウロを親身に支えたからです。彼の故郷のフィリピはマケドニア(ギリシャ)の都市であり、彼は遠い異郷の帝国の首都ローマに赴き、しかもローマ皇帝の裁判を待つ未決囚として処刑死も想定されるパウロのもとに滞在したのです。心身ともに疲労困憊し、それで病気になったのかもしれません。彼は拘禁生活で労苦するパウロを支えに行ったはずですが、病気になってしまい、逆にパウロの世話になってしまいました。しかし。そのエパフロディトをパウロは兄弟、同労者、共闘者と呼んで称え、「彼のような人々を敬いなさい」と勧めているのです。クリスマスの本来の意味は、エパフロディトのように異郷の地で苦労したり、病に苦しんだりしている大変な状況にある人が嘉せられるときです。クリスマスに備えるアドヴェントの季節、「真に大切にされる人とは」いったい誰なのかに思いを馳せつつ1本1本順にキャンドルに火を灯して参りましょう。

 

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