2021年10月5日大学礼拝(リモート礼拝)のお知らせ

Date:2021.09.30

2021年度後学期第3回

大学礼拝(リモート礼拝)

礼拝動画の配信

 

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聖書 フィリピの信徒への手紙2章1−2節

奨励 「思いをひとつに」小林昭博先生(宗教主任)

 

【本日の聖書】

フィリピの信徒への手紙2章1−2節

【新共同訳聖書】

1そこで、あなたがたに幾らかでも、キリストによる励まし、愛の慰め、“霊”による交わり、それに慈しみや憐れみの心があるなら、2同じ思いとなり、同じ愛を抱き、心を合わせ、思いを一つにして、わたしの喜びを満たしてください。

 

【本日の奨励】

「思いをひとつに」

前回の礼拝でお読みしたフィリピ1:27−30において、パウロは苦難の最中にある人たちが、自らの弱さに打ちひしがれていたとしても、自らの信念を持ち続けている姿がすでに自分と同じ苦難を生きることであり、「たじろぐことのない信念」をすでに有していると励ましています。そして、本日の聖書箇所であるフィリピ2:1−2において、パウロは苦難の最中にある人たちに「思いをひとつ」にして欲しいとの願いを伝えています。
1節は苦難を抱えているフィリピの教会の人たちが、互いを思い遣る気持ちを持っていて欲しいと願うパウロの気持ちが吐露されています。この背後には、順境時には物事が円滑に運ぶゆえに、たとえ色々な問題があったとしても、それらの問題を物ともせずに進んでいくことができるとしても、逆境時にはそれらの問題が顕在化し、その問題をめぐる責任等をなすりつけ合い、人々の気持ちがバラバラになってしまう組織の常を心配するパウロの気持ちがあります。続く2節は人々の気持ちが乖離してしまい、組織が瓦解してしまわないようにとの気持ちから、「同じ思い」になることによって、フィリピの教会の不安定さを心配するパウロを安心させて欲しいとの思いが綴られています。この背後には、人々の気持ちというものは、順境時には一致していて、逆境時にバラバラになってしまうというのではなく、順境時にすでに気持ちがバラバラであったがゆえに、その綻びが逆境時に顕在化してしまうというパウロの洞察があるものと考えられます。
本日の奨励題には「思いをひとつに」と付けましたが、ここでパウロが言う「思い」は2節の「同じ愛」を指し示しています。そして、酪農学園大学にとって、その「同じ愛」が「神を愛し、人を愛し、土を愛す」からなる「三愛主義」であることは言うを俟ちません。本学のキリスト教主義の特徴はその緩やかさにありますが、しかしその深いところにおいて、あらゆる営みが「三愛主義」から発するのみならず、最終的に「三愛主義」に立ち返って自らの歩みを省察することが求められています。コロナの逆境に遭っても、本学にとっての「同じ愛」である「三愛主義」がわたしたち酪農学園大学に連なる者の「思いをひとつに」してくれると信じています。

 

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